金継ぎとは、天然素材である「漆」を使って器を繕う日本の伝統技術です。お気に入りの器が割れてしまった時、使い慣れたお皿が欠けてしまった時、悲しいですよね。
私自身も、大切な揃いの湯飲み茶わんが割れてしまった時、お客様用の有田焼のディナー皿が一枚かけてしまった時、当時は金継ぎの存在を知らなかったため、本当に後ろ髪を引かれる思いで処分しました。

そしてある時金継ぎの存在を知りました。割れてしまった器が素敵に甦る「金継ぎ」を知った時、処分してしまった割れたお気に入りのお皿たちを思い出し、迷わず近所に金継ぎを教えてくれるところはないかと検索したのが2022年のこと。

以来、友人や知り合いの割れたり欠けたりした食器を繕わせてもらいながらますます金継ぎの魅力にハマっていきました。

本金継ぎは、本物の漆を使った、身体に優しい繕い方です。お気に入りの器を自分で直してみると、その実用性もさることながら、新たな姿によみがえった器への愛着で幸せな気持ちになります。ご依頼いただいた食器をお直しするときも、その方のその食器への思いや物語を頭に浮かべながら繕っていく、その工程が至福の時間です。